今回お届けするのは「ガチでホモソーセージ工場見学」。
『HEN 愛 LET’S GO!』の2曲目に収録されている「Homo Sausager」で歌われている、「ホモソーセージ」。ホモソーセージとは、株式会社丸善さんから発売されている魚肉ソーセージのこと。「ホモ」という商品名は、英語の「homogenized」(均質化された)に由来するのだとか。「ホモソーセージ」をHEN愛してやまないハヤシ。でも、数ある魚肉ソーセージの中で、なぜホモソーセージが好きなのだろう?そもそもホモソーセージと他の魚肉ソーセージの違いってなんですかハヤシさん?

「えっ!?………」

というわけで、ホモソーセージのことを教えてもらおう!と、工場に見学に行ってみることにしました。ガチでホモソーセージ工場の見学! やってきました、茨城県にある「丸善 美野里工場」。美しい景色に囲まれた実に綺麗な建物。

「魚肉ソーセージの中でも、昔から食べているのがホモソーセージなんです。僕はいわゆる“ホモソーセージ育ち”と言っても過言ではないですね。体の半分はホモソーセージ、半分はタンメンで出来ているようなもんなんで、ええ。」

これまで当企画で行なってきた「ただ、ラスポテトを作る」や「ダチョウハードボイルド」を台無しにするハヤシ。 「今日はちょっとすでに感動していますね。“僕はこれで育ったんだな”って。母体に帰るような気持ちです。」

工場の玄関で熱弁するハヤシ。心なしか気持ちが良いとのことで、母親に守られているような安心感を工場から感じとっているようだ。そんなハヤシの魂の里帰りに付き添って茨城まで来た2人。しかし決してホモソーセージとは無縁なわけじゃない。 「幼少の頃から食べてましたから、馴染みはあるし今も食べたくなることはありますけど、ハヤシさんほどではないです。工場は興味あります。」(ヤノ)

「ツアーの部屋飲みのときは食べますね。ハヤシが束のやつを買ってくるから。ハヤシほどじゃないけど、好きですよ。今日は工場に入れるのが楽しみです。」(フミ)

と、大人の社会見学を案外楽しみにしている様子。

「じゃあ早速、工場にいきましょうか!」 野溝工場長、宮田課長、本社開発部の方をはじめ工場関係者の方々と対面。

「本日は遠路はるばるお越しいただきありがとうございます。」

と歓迎してくれる皆さん。白衣を着た方々の向かいにオレンジ色のツナギとバイザー姿で立つ3人。朝からシュールな光景だ。 まずはここで工場の説明を受けることに。スクリーンで丸善工場の歴史をご説明いただくと、

「ほうほう、なるほど」

と頷くメンバーたち。フミとヤノも徐々に興味が出てきた様子。 さらに手元に配られたレジュメを元に、詳しい製造工程を解説していただく。魚肉ソーセージの歴史は約60年ほど。当時、船を持っていた会社はクジラを原料として始めたものの、船を持っておらず原料を購入して加工していた丸善ではマグロを原料としたとのこと。クジラ肉を使った魚肉ソーセージは、畜肉の臭みを消すために香辛料を使っており、ややスパイシーな味わい。一方、丸善のホモソーセージは香辛料をおさえ、魚の味を味わうものになっているそうだ。

「そっか!そういう違いがあったんですね。知らなかった。俺は魚の味が好きだったのか。」

と納得するハヤシ。 また、ハヤシは東京生まれだが両親が山形出身であることを伝えると、

「ああ、やっぱり!」

山形や長野は、全国の中でもホモソーセージのシェアが大きい県らしく、そこにハヤシのHEN愛のルーツを見た、野溝工場長。

「マジっすか!?家族で食べてましたからね。チーかまも大好きでした。」

「実は、“チーかま”というのは丸善の登録商標なんです。だから他社さんの商品は、チーズ入りやチーズイン、という言葉を使っているんですよ。」

という野溝工場長の言葉にどよめく一同。

「おぉ~!マジすか!?」(ハヤシ)

「オリジネイターなんだ!!」(フミ)

座学を終え、いよいよ工場見学へ。メンバーはツナギの上に白衣を着てスタンバイ。白衣に着替えるとどことなくテクノ感がUP!工場関係者のみなさんと記念撮影の後、いざ、工場見学へ出発! 清潔第一の食品工場だけに、白衣にローラーをかけたり手を入念に洗ったり、エアシャワーをしたりといくつものチェックを経て工場内に入る。メンバーの3人はもちろん、スタッフ一同も白衣に帽子・マスク姿なので、誰が誰やらわからなくなってきた!すっかり工場の方々と同化するPOLYSICS。 ※工場内の詳しい様子は、社外秘にあたるので写真撮影は一部のみとなります。

説明を受けながら歩を進める3人。まずはフォークリフトなどと共に資材置き場が。ソーセージを止める結び目にあるあのシルバーのクリップになる資材などが置かれている。続いて冷凍材料の倉庫へと進み中を覗くとさすがに寒い!プレート状のすり身などが並んでいる。

「うぉ~すげ~!」

東京生まれホモソー育ち魚のすり身はだいたい友達のハヤシ。初めて足を踏み入れた自らのルーツに感極まっている様子で工場内を眺めている。 ソーセージのラインに入ると、どことなく美味しそうな匂いが漂ってくる。工場内は常に機械が大きな音を立てて稼働しており、はっきりとは聴こえないが、熱心に説明に聞き入るメンバーたち。特にフミは積極的に自ら質問している様子。どんどん先に進んで行くと、徐々に商品へと近づいていく様子がわかる。赤いフィルムにソーセージが入っていく工程。詰め込まれた物を掴んでみると 「加熱する前はやわらかい!」

と驚くフミ。さっきからフミが一番テンションが高い。後ほど、出来たての「釜揚げホモソーセージ」を食べさせてくれるという言葉を聞き

「おおっ!やった!釜ソー釜ソー!」

とさらに喜ぶフミ。

「フミがなんだかノリノリなんだけど」

と主役の座を追われかねないフミのテンションに危機感を覚えるハヤシ。

「凄く楽しい!!早起きして良かったモードに変わった!」(フミ)

「まさにインダストリアルですね。機械の感じが格好いい」(ヤノ)

というわけで、インダストリアルPOLYSICSをパシャリ。 なんだ、この人たち。

製造ラインは終盤に差し掛かり、パッケージが済むと段ボールに商品が入れられ、倉庫へ。北海道から沖縄まで、ここから発送しているとのこと。ここで工場見学は終了。 「ありがとうございました!」 全ての工程を見ることができ満足そうな3人は思わず拍手。野溝工場長、宮田課長と倉庫で再び記念撮影して部屋に戻ると、できたてのソーセージ「釜揚げソーセージ」を実食することに。鮮度の問題で、工場でしか食べることの出来ない代物だそう。 「うわ~!やべえ~!」

と全員顔が自然にほころぶ。早速口に運ぶと 「あ!香りが違う!今までのホモソーセージと違うかも!香りと味が全体的に濃い!」(ハヤシ)
「めっちゃ美味しい!なんか幸せな気持ちになりますね。」(ヤノ)

と、感激する2人。しかし一番感激していたのはこの人。

「すっごい美味しい!おかわりもらって良い?これはヤバいね。美味しい!ビール買って来れば良かったな!」

と、くつろぎモードになりテンションMAXのフミ。

「うんうん、みんな笑顔になってくれる感じが嬉しいね~!」

と、あくまでもホモソーセージをHEN愛しているのは俺、といわんばかりのハヤシ。その横でパクパクとできたてソーセージをおかわりするフミとヤノ。

ここで社員さんが「簡単にソーセージのフィルムを開封する秘儀」を公開。

「これいつも苦労するんですよね~!」

とハヤシを差し置いてホモソーユーザーの悩みを代弁するフミ。メンバーが固唾を飲んで見守る中、爪楊枝でフィルムの結び目を突きフィルムを引っ張ると簡単にスルスルスルー!っと開封! 「おぉーーーー!」

見事な手際に一同感激。

「もう歯でちぎらなくても良いんだ!?」

実は結構食べていることが明らかになってくるフミ。

「生きてて良かった!これからも末永くよろしくお願いします!食べ続けます。ありがとうございました!」

とフミに負けじとホモソーセージへの永遠のHEN愛をアピールするハヤシ。

できたてソーセージに大満足しているメンバーたちにさらなる幸福が。なんと「チーかま」の非売品携帯クリーナーがプレゼントされた。なにこれ超カワイイ!さらに帰り際には丸善の商品詰め合わせをお土産に頂くという至れり尽くせりの対応に、恐縮するメンバーたち。 「今日は本当にありがとうございました!」

と工場を後にするメンバー、スタッフをいつまでも見送ってくれる社員の方々。なんて良い人たちなんだろう。来て良かった!朝早かったけど、来て良かった!

お土産の箱を開けると、なんとそこにはゴールドに輝くホモソーセージが!まさかこんなゴージャスなソーセージまであるなんて。丸善さん、ぬかりない。 「普段なにげなく食べているホモソーセージに、とてつもない人の労力があるということを知ることができて感動しました。」(ハヤシ)

「もう、めちゃめちゃ目が覚めましたね!工場が元々好きなんですけど、工場自体の格好良さもありますし、ソーセージがズラっと並んでいる絵がたまらなかったですね。」(フミ)

「これからも食べ続けますし、より成長したいと思います。」(ハヤシ)

「テンションがガンガン上がってマックスでした。さらに釜揚げのソーセージを後で頂けると聞いてから、さらに足取りも軽くなったし。」(フミ)

「それと…」(ハヤシ)

「あれ本当に美味しかったですよね!?今たぶん、ハヤシより私の方が好きですね。」(フミ)

「いやあの…」(ハヤシ)

「最終的に私の方がハヤシよりホモソーが好きな自信があるかも。」(フミ)

「…」(ハヤシ)

「マジで、私の方がホモソーが好き!」(フミ)

すっかりホモソーセージへのHEN愛に目覚めたフミを前に、とりあえず黙って帰途に就くハヤシであった。 ちなみにホモソーセージを使ったおすすめレシピは
「アメリカンドッグですね。ホットケーキミックスを薄めに溶いて割り箸に刺したソーセージに付け油で揚げるととても美味しいですよ。従業員が良く夜食で食べたりします。」(野溝工場長)
「自分は薄くスライスしたソーセージをポテトサラダに入れて食べるのが好きですね。」 (宮田課長)
とのこと。お試しあれ。 今回の楽曲を記念して、ホモソーセージ×POLYSICSの販促POPも製作されました。

そんなハヤシ(もとい、フミ)のホモソーセージへのHEN愛が詰まった楽曲「Homo Sausager」収録の、POLYSICSニューミニアルバム『HEN 愛 LET’S GO!』。2015年3月25日発売です!

ホモソーセージだいすき!

撮影 : 石橋雅人
取材・文:岡本貴之
撮影協力 : 株式会社丸善(http://www.mrz.co.jp/)及び、丸善 美野里工場の皆様 ホモソーセージの真似をする3人。似てなくもない。

(C)2015 POLYSICS

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